【東京葬儀】「ちょうどいい家族葬」専門店

一日葬、火葬式について⑤ お骨のはなし

お葬式が終わった後は、お骨と付き合ってゆくことになります。

どなたも無縁ではない「ご遺骨」にまつわる事柄を解説します。

お骨、ご遺体はだれのものか、最近提唱されている「0葬」について、お骨の扱いの地域差、などをご説明します。

遺骨の権利

ご遺体、ご遺骨は、だれのものなのでしょうか。
遺骨や遺体は、遺産ではありませんし、相続の対象でもありません。

どなたに権利があるかと言うと、「祭祀継承者」つまり、お墓を守ったり、法事や供養を主に行う方に、「所有権」があるとなっています。

法律では、「祭祀継承者」の指名について、基準を指定はしていません。

何親等ですとか、結婚しているいないに関わらず、「祭祀継承者」で判断します。

これは、故人があらかじめ遺言で指定していた場合は、その方になります。

遺言以外にも、書面や、慣習として妥当と判断されれば、その指定が有効です。
生前に指定して置けば、血縁以外の方を「祭祀継承者」にすることも可能です。

親族の間で意見が対立する場合は、「家庭裁判所」で調停が必要です。
家庭裁判所で決定された順位で、法的に扱われるわけです。

優先順位は「被相続人(故人)の指定」「慣習」「家庭裁判所の決定」の順になっています。

相続に関しては、一般的な財産とは別に「祭祀に関する権利の承継」として、例外が設けられています。

「系譜(家系図)」「祭具(仏壇、神棚など)」「墓地とその施設」は、先祖のおまつりとして、一緒に管理しなくては扱いにくいです。

そこでまとめて、「祭祀継承者」に所有権があることになっています。

一般的な財産の相続権がなくても、相続放棄をしていた場合でも、「祭祀継承者」の権利は別に確保されます。

離婚なさった場合などは特に、だれが「祭祀継承者」になるのかとともに、だれが「祭祀の費用を負担するのか」は問題になってきます。

残したお子様が財産の相続人になっている場合などは、なおさらです。
懸念がある場合、問題に直面する前に、相談、調停に機会を持つなどするほうがいいでしょう。

お骨の扱いの地域差

葬儀には、それぞれの土地の風習や風俗の影響が強くありますので、地域によって方法が違うのは珍しくありません。
お骨の扱いでも、地域により違いがあります。

葬儀、告別式の前に、あらかじめ火葬を行い、お骨の状態で葬儀を行う「骨葬」は東日本を中心に、全国的に見られます。

北関東、東北地方に多いです。

「骨葬」地域の歴史的な事情はさまざまです。
大火などたくさんの死者があった後に、風習になったものもあります。

漁業を主産業としているので村落の構成員がそろわず、あとで正式な葬儀をするのが望ましかったと言う理由もあり、統一されたものはありません。

拾骨の方法も、はしをつかうもの、手で拾うものなど地域によります。
地域によっては、お骨のごく一部を食べる習慣がある地域もあります。

全国的に展開している葬儀社では統一したプランはありますが、それでも現地の事情に合わせて対応しています。

「火葬」自体は、実は日本では比較的新しいものです。

古くより火葬で弔われることはありましたが、多くは「土葬」でとむらわれました。

明治までの間に、段々に火葬は増えてゆきましたが、一般的になったのは、明治政府が伝染病の予防の観点から普及を進め、火葬場を設置してからです。

現代でも、火葬以外の方法でのおとむらいは行われています。

沖縄のほうには「洗骨葬」もあります。
「風葬」の一種で、洞窟のかめなどにご遺体を収め、長い間をかけて風化させてゆく方法です。

所定の年限の後、一族でご遺体の遺骨を洗い清め、おまつりしなおします。

東西で、骨壷に収めるお骨の量が違うことは良く知られています。
東日本では全骨を骨壷収め、西日本では部分的に骨壷に収めます。

骨壷のサイズは「寸」で示しますが、関東地方は「7寸」の骨壷、関西地方では「5寸」の骨壷が一般的です。

西日本での、火葬場に残ったお骨はどうなるかといいますと、集められて施設内で供養をされますので、そのまま捨てられているわけではありません。

東北地方では、骨壷のままお墓に収めずに、お墓の納骨室に散骨する方法をとる場合もあります。
おさめかたも地域によってさまざまです。

いわゆる「喉仏」は仏様のお姿ににていると言うことで、仏教では尊ばれますが、実際の喉仏(喉頭隆起)ではありません。
本当の喉仏は軟骨なので、火葬するとなくなってしまいます。

お骨としての「喉仏」は頚椎の一部で、喉の付近の骨ではありますが、首の部分の上から2番目の骨を拾っています。

古くは「生前によい行いをすると喉仏が残る」といいましたが、もちろん因果関係はありません。

直葬をつきつめた形、0葬

小規模葬儀が増加してきている中、「直葬」をさらにおしすすめた形「0葬」が提唱されはじめています。
「0葬」は「ゼロ葬」と読みます。
お通夜、葬儀儀式、告別式を省き、火葬にしたのち、「火葬場から遺骨自体を持ち帰らない」というスタイルです。

海外では、火葬の後、遺骨を持ち帰らない文化もあります。
これは死生観の違いによるもので、魂は天国に召され遺体はそのぬけがらである、と言う考えかたが、文化に浸透しているためです。

そういう文化ベースでは、日本のように遺体に愛着を持ちません。
これはどちらがよい、わるいと言うものではありません。

画一的なスタイルだけではなく、さまざまな葬儀の形が模索するのも、賛否両論ありますが、これはよいこれはわるいと、ひとくちに決めてしまえないものです。

それぞれの家族の形だけ、それぞれの「お別れ」があるのではないでしょうか。
なにを取り入れ、なにを取り入れないかについて、主体的に決めてゆく時代になったといえます。

実際のところ「0葬」は可能なのかと言うと、地域によって大きく状況が分かれるようです。

首都圏の数県では、そもそも、「お骨を持ち帰らなくてはならない」きまりがある県があります。

そうしますと「0葬」は不可能です。
火葬場のほうでも、お骨を供養するルートも施設もありませんから困ります。

実際的には、多くの地域で「持ち帰ってから適宜処理する」ことになりましょう。
実は「お墓を持たなくてはいけない」と言う法律はありませんし、自宅に安置してもいいのです。

取り出せる状態であれば、すでにお墓に収められているご遺骨を引き上げるのも法に触れません。

関西地方では、遺骨自体を部分的に残すので、火葬場が了承すれば、ご遺骨を置いて帰れます。
後でのトラブル防止のために、誓約書を求められることはあるようです。

「0葬」では、お墓を持つことも、お骨を残しておくことも提唱していません。

この流儀に近い方法と言いますと、「散骨」です。
お骨を自分で砕くことは違法ではありません。

「散骨」に関しては、パウダー状にしてお骨とわからなくした上で、ご自宅の庭に散布するのは問題がありません。

海や山などですと、法的には問題はありませんが、他人の土地などにむやみとまくのは問題があります。
「散骨」サービスを行う業者に頼むのが無難でしょう。

仏教であれば「本山納骨」をして、寺院にゆだねることもできます。
合葬になりますが、寺院が存続する限り、各宗派の本山で供養が受けられます。

初期費用がかかりますがごく安価で引き受けていただけます。

お骨のゆくえ

「一日葬」「火葬式」と葬儀はコンパクトになり、火葬後も「0葬」「墓じまい」と、お骨との付き合い方は、変わってきています。

「火葬式」「直葬」の直後ではなくても、「墓じまい」の祭のご遺骨の行き先も、現代的な葬儀にまつわる問題のひとつです。

一度、火葬を済ませたお骨を、火葬場に持ち込んで処分を依頼するのは、不可能です。

「散骨」「民営か公営で、合祀できるところを探す」「墓じまいした寺院の永代供養にしてもらう」「本山供養」「手元供養」などが考えられます。

古い世代のご先祖さまのご遺骨は、状況によってはほぼ残土になっていることも多いです。
寺院や墓地によっては、ひとつの骨壷にまとめてもらえる場合もあります。

寺院などは、事情を話して相談すれば、ご先祖様とご遺族に最も良い方法を考えてくださるでしょう。

「合祀する永代供養墓」に収めるときに、分骨して一部を手元供養にするのも、現代的な方法です。

コンパクトでスタイリッシュな骨壷や仏壇、メモリアルとなるオブジェなど、スペースをとらない方法が、各社から提案されています。

お骨のすべてを収めてしまうことは、いつでもできます。
「手元供養」を上手に併用するのも、十分に気持ちを整理する時間を作るにはいいことです。

「代々のお骨でもうお墓が満員」と言う場合もありますね。
この場合、古いお骨を粉骨にしてもらうことで、スペースが確保できる場合もあります。

この記事を書いた人

古橋 篤(ふるはし あつし)

チームで支えるお葬式

数年前に父を亡くした時、東京葬儀にお葬式を依頼しました。
その時の担当プランナーに助けてもらったこと、東京葬儀の想いに共感したこともあって、今の自分がいます。

自身の経験から、お客様の負担、不安を取り除き、最後のお別れに想いを向けていただけるよう心がけております。

お客様の声をよく聞き、その想いを実現することが私の仕事だと考えます。

心に残ったこと

自分が育成したプランナーがご家族から「ありがとう」と言われている姿を見たときです。

しっかりとご家族とコミュニケーションをとり、提案し、一緒にひとつのお葬式を創り上げている姿をみたときは東京葬儀の想いが受け継がれていると嬉しい気持ちになりました。

出身:東京都

趣味:バレーボール、料理

好きな映画:「リトルダンサー」

好きな音楽:クラシック