わかりにくいお葬式でのお金のこと(4) キリスト教のお葬式で神父・牧師へのお礼
わかりにくい「キリスト教のお礼」
「仏教」のお葬式にくらべるとなじみのうすい「キリスト教」のお葬式。
よく耳にする「お布施」や「お香典」という言葉は、仏教のお葬式で用いられる言葉になります。
では、「キリスト教」のお葬式の場合は、どういう言葉になるの?
などなど、キリスト教のお葬式でのお金の疑問に、東京葬儀プランナー・古橋がお答えします。
喪主から神父・牧師へお渡しするのは?
お葬式で司式を勤めていただいた神父・牧師にお渡しするお礼には、二種類あります。
「献金(けんきん)」→教会に対して
「御礼(おれい)」→神父・牧師=個人に対して
お渡しする際には、それぞれ白い無地の封筒に「献金」「御礼」と表書きしてお渡しします。
プラスして、奏者など特別にお手伝いいただいた方にも「御礼」をお渡しします。
いくらお渡ししたらいいの?
うーん、一言で答えるのは、難しい質問ですね。
なぜ難しいかというと
~献金の場合~
・喪主の考え方は?
・教会の考え方は?
・喪主(喪家)と神父・牧師(教会)との関係性は?
・今後のお付き合いは?
・司式をお勤めいただくのは一日?二日間?
・場所は教会?その他の式場?
~御礼の場合~
・遠方からお越しになるのか?近場からなのか?
・遠方の場合は、お泊りになるのか?
・移動手段は?
・火葬場までお越しいただくのか?
などなど、さまざまな状況により相応しい金額が変わってくるからです。

でも、ご安心ください。
葬儀社は、そういう時のためにあるといっても過言ではありません(笑)
さまざまな状況を踏まえたうえでの相場というのは、実は、だいたい決まっています。
状況をお聞かせいただければ、相応しい金額をお答えするのは、葬儀社にとってそれほど難しいことではありません。
葬儀社によっては、ただアドバイスするだけではなく、喪主が聞きにくいことを代わりに聞いてくれたり、神父・牧師との間に入って交渉してくれたりもします。
「いくら渡せばいいんだろう・・・」
そう悩む前に、お気軽に葬儀社に相談してみてください。
参列者から喪主にお渡しするのは?
キリスト教を信仰している方のお葬式に参列する予定なんだけど「お香典」はおかしいわよね?どうすればいいの?
という方も多いのではないでしょうか?
仏教のお葬式で「お香典」にあたるのは「お花料」になります。
白い無地の封筒に「御花料」と表書きしてお渡しします。
お渡しする金額の相場は「お香典」と同じと考えて大丈夫です。
ただし、教義に基づき受け取られない喪主も比較的多いので、その際には無理にお渡しすることは控えましょう。
キリスト教の葬儀では、本来金品を贈るというの習わしはありませんが、日本のお葬式文化と相まって、お香典に代わる使われ方に変わったと考えられています。
【まとめ】
「献金・御礼をいくらお渡ししたらいいかしら?」
多くの喪主様から、そのような相談をされます。
「いくら」という決まった金額がないだけに、頭を悩まされるのはとてもよくわかります。
しかし、喪主を務める方は、最愛の人を亡くされて、大きな悲しみの中にいます。
本来は故人を弔ったり、残された家族の心を癒すべき存在の宗教(者)が、最大の悩みのタネになってしまう・・・。
それっておかしいですよね(笑)
そんな時は、その悩みを「まるっ」と葬儀社に委ねてしまうのはいかがでしょうか?
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この記事を書いた人
古橋 篤(ふるはし あつし)
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