投稿日:2017-02-01 更新日:2017-07-18

他人事だと思ってませんか?プロが教えるお葬式の前におさえるべき8つのマナー

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自分が喪主となって葬式を取り仕切ることを想像したことがありますか?

楽しい光景とは到底いえませんが、いつかは必ずやってくることです。故人につつがなく、安心して旅立ってもらうためには、事前に最低限の知識をおさえておく必要があります。

自分が喪主となるお葬式は誰でも不慣れなものです。少しでも不安を和らげるために、あらかじめ最低限のマナーを知っておきたいものですね。

絶対におさえておきたい、喪主や遺族向けのマナーをお伝えします。

逝去や葬儀日程を知らせるときのマナー

菩提寺には喪主が早めに連絡する

臨終の後、葬儀社と相談のうえで安置場所が決まったら、菩提寺に連絡を取る必要があります。臨終の際のお経である枕経に来てもらうため、葬儀日程を決めるためです。

菩提寺の住職は葬儀のかなめとなる最重要人物ですから、喪主自らが連絡し、家族の逝去を伝えましょう。

菩提寺が遠く、とても葬儀に出られないと思われる場合は、葬儀社を通して僧侶を紹介してもらうこともできるでしょう。

ただ、その場合でも、まずは菩提寺に知らせをします。遠方から出向いてくれるかもしれませんし、近くの同宗派のお寺を紹介してくれるかもしれません。

もしも菩提寺に知らせず葬儀をすすめてしまうと、後日納骨をしたいといったときにトラブルになる可能性があります。

遠方でも、戒名だけは届けていただく、まずは俗名で葬儀をして戒名は後日授かるなどの相談をしましょう。

会葬してほしい人にはメールだけで連絡を済ませない

会葬してほしい人への知らせは、数が多くなればなるほど「メールが便利」という考えにいき当たりがちです。ただ、メールはいつ確認するかわかりませんし、相手によってはぞんざいな印象を与えてしまうでしょう。

メールやFAXで葬儀日程を知らせる場合は、必ず電話を添えるようにしましょう。メールやFAXは、あくまで日程や葬儀会場の場所を確実に知らせるための手段と割り切ります。

知らせる数が多い場合は、手分けして連絡するようにしましょう。

香典辞退、平服で来てほしいといった場合はしっかり伝える

香典を辞退するお葬式や、平服参加のお別れ会を催したいといった場合は、会葬者全員に間違いなく伝えるようにします。伝え漏れがあると、相手に大変な失礼をしてしまうことになりますから、しっかり伝えましょう。

伝え漏れをなくすためには、お知らせ状の最後に「誠に勝手ながらご香典、ご供花、お供物の儀は辞退申し上げます」「当日は平服でご参席賜りますようお願い致します」と書きます。

さらに、電話連絡で済ませるのではなく、手渡し、FAX、メールいずれかの手段でお知らせ状を相手に届けることが重要です。

弔辞依頼は喪主がおこなう

ぜひこの人に弔辞を読んでほしいという希望がある場合、必ず喪主自らが依頼連絡をおこないましょう。手分けして葬儀日程の連絡をしていたとしても、代理の人からついでに伝えてもらうようなことがあってはいけません。

身内だけのお葬式でも、周囲には必ず報告を

家族だけで静かなお別れをしたいとき、周囲への知らせを怠りがちですが、逝去の知らせをおこなわないままになってしまうと、後日トラブルになる危険性が少なくありません。

お葬式の前後に、必ず逝去の知らせや葬儀の報告をしましょう。

理想は、亡くなったらすぐに逝去のお知らせを出し、お葬式は身内のみでおこなうことを文面にあらわすことです。

このとき、お葬式の日時や場所を明記してはいけません。書いてしまうと、「ん?いった方がいいの?来てほしくないの?」と、受け取った人を混乱させてしまいます。

お葬式の前に逝去を知らせると、結局はそれから数日、お悔やみの電話やメールの対応に追われてしまいます。

「落ち着いた頃にお葬式のご報告をしたい」と希望する遺族もいることでしょう。そんなときは、お葬式がおわったらなるべく早く報告のハガキを出すようにしましょう。

お礼のマナー

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僧侶へのお礼は3種類を用意

お葬式を滞りなくおえた後、僧侶にお布施を渡すことになります。

このとき、お礼は3種類用意しましょう。御布施、御車代、御膳料です。御布施はいわば故人を無事送ってくれたことに対するお礼で、御車代は交通費、御膳料は食事代です。

このうち御膳料は、僧侶が精進落としまで参加してくれるようであればもちろん必要ありません。料理を用意しておいたものの、僧侶の都合がつかなくなったような場合は、料理をそのまま包んで渡すこともあります。

手伝ってくれた方へのお礼を忘れずに

近所の方や友人らに、受付や帳場、案内係などを手伝ってもらった場合は、お礼を包みます。不祝儀袋や白封筒に、表書きを「御礼」あるいは「志」として渡しましょう。

地域のしきたりによっては、現金ではなく菓子包みを配ることとされていたり、精進落としの後に喪主宅へ寄って茶菓子をふるまうことでお礼としたり、さまざまです。世話役代表に尋ねてみましょう。

弔辞者へのお礼は後日、香典返しとともに

弔辞を読んでくれた人には、香典返しとは別にお礼をする必要があります。このとき、お手伝いの方へのお礼とは違い、現金はふさわしくないとされていますから注意しましょう。お葬式の後、なるべく早めにお礼状を添えてお礼の品を贈りましょう。

なお、弔辞者へのお礼に限らず、お葬式の返礼品やお礼の品は長く残るものではなく、「消えもの」がよいとされています。お菓子やお茶といった食べ物系が無難です。

おわりに

通夜や葬儀など、儀礼に関するマナーは葬儀社や僧侶が丁寧に教えてくれます。むしろ喪主や遺族にとって大事なのは、参列者に対するマナーです。

お葬式の後の人間関係を良好につなげていくためにも、礼を尽くしたお葬式を目指しましょう。

この記事を書いた人

okuyama

奥山 晶子(おくやま しょうこ)

山形県生まれ。冠婚葬祭互助会で2年間働いた後、出版業に従事。出版社の社員時代に日本初の喪主向け葬儀実用誌『フリースタイルなお別れざっし 葬』を発行(不定期)。以後、葬儀や墓について執筆するライターへ。

著書に「葬式プランナーまどかのお弔いファイル」(文藝春秋)、「終活」バイブル 親子で考える葬儀と墓 (中公新書ラクレ)などがある。2013年より2年間、「NPO法人葬送の自由をすすめる会」の理事を務める。

東京葬儀
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