お葬式で音楽を流したい!
最近になって、少しずつお葬式のしきたりが時代とともに変わっていますね。
お葬式に参列したことがある方は、式場で聞きなれた曲を聞いたこともあるかもしれませんね。
ただし、お葬式の場で音楽を流すことは一般的になりつつありますが、どんな曲でも流していいというわけではありません。
流すタイミングや、選曲にもいくつかのポイントがあります。
今回は、お葬式の中で「故人の好きだった曲の流し方」について解説していきます。
お葬式の中で、音楽を流すタイミングは?
近年、個性豊かなお葬式が増えてきています。
中でも、お坊さんを呼ばずに自由なスタイルでお見送りをする「無宗教葬」が人気ですね。
無宗教葬以外でも、お経をあげる時間以外にお葬式のBGMとして、音楽を流すことも増えてきました。
無宗教・仏式・キリスト教など、どんなお葬式でもある程度決まった流れが存在します。
そのため、音楽を流すにもいくつかのタイミングがあります。
今回は「無宗教葬」のお葬式で音楽を流す場面を解説します。
①開式前の音楽として
お式が始まるまでの間に、BGMとして音楽を流します。
会葬者の方も、音のしない静かな式場には入りにくいですよね。
皆さんが集まるまでの間、あたたかな空間を演出できます。
②ナレーションの音楽として
無宗教葬の場合、故人の人柄や生い立ちを司会者が紹介する場面が多くあります。
故人が好きだった音楽を流しながら紹介することで、家族だけでなく、参列したすべての人が故人との記憶を思い出されるのではないでしょうか。
ナレーションのタイミングで流す曲は、歌声の入った音楽ではなく、歌声の無い曲が好ましいですね。
③献花時の音楽として
無宗教葬の場合、「お焼香」ではなく、「献花」でお花を手向けることが多いです。
仏式でのお葬式であれば、お坊さんが読経を唱えている最中にお焼香をします。
無宗教葬の場合、読経の代わりに音楽を流すというわけですね。
献花を行うときは、歌声の入っている音楽を流す家族も多いように感じます。
故人の好きだった曲を流しながら、皆さんでお花を手向けてあげましょう。
④出棺時の音楽として
お葬式の最後に、祭壇のお花や思い出の品をお棺に手向けて、故人との最後のお別れの時間です。
無宗教葬に限らず、大切な人を音楽と共に見送りたいと希望するお客様はたくさんいらっしゃいます。
思い出の曲があれば、葬儀社に相談してみましょう。
また、音楽を流すタイミングや曲については、明確な要望があれば事前にお伝えしましょう。
皆さんの心に残る、素敵なお葬式になるはずです。
お葬式で音楽を流すための式場選び
「お葬式で音楽を流したい」という希望がある場合は、事前に葬儀社に相談することをオススメします。
葬儀場によっては、複数の式場が横並びになっている斎場があります。
その場合、音響設備の使用が制限されている式場も多く、音楽を流すことができない可能性もあります。
式場のルールで決められていることなので、葬儀社も家族の要望を叶えられないことになります。
お葬式で音楽を流したい場合は、葬儀社に要望を伝えましょう。
また、葬儀場によって音響設備が十分ではない式場もあります。
音響設備がない場合は、葬儀社に頼んでレンタルすることは可能ですが、別途費用がかかる可能性もあります。
葬儀社によって、プラン料金に含まれていないこともあるので、自分たちの要望を叶えてくれる葬儀社選びも大切ですね。
こだわりのある方は、万が一に備えて葬儀社と打ち合わせすることで、最適な式場を紹介してくれますよ。
最近のお葬式事情 ~音楽葬とは~
最近では、無宗教葬の中で音楽を中心としてお葬式を執り行う「音楽葬」の需要も高まってきています。
基本的には、様々なシーンで故人が好んだ曲が使われます。
その中でも、ピアノやヴァイオリン、フルートなどの生演奏をするお葬式も増えてきました。
お葬式の規模が大きいと、中規模編成の音楽団や合唱団に依頼するケースも珍しくありません。
故人の好きだった曲を生演奏という形で表現することで、故人を思い出すきっかけを作ることができます。
さらに言えばお葬式が終わっても、その曲を聞いたときに故人を思い出すことも出来るのではないでしょうか。
お葬式を考えるときに1番大切なのは、大切な人をどうやって見送りたいのかをイメージする事です。
家族の手でどのように送り出したいのかを考えれば、より充実したお葬式にできますよ。
まとめ
「お葬式で音楽を流すのは不謹慎では?」と思うこともあると思います。
また、周囲の方からの理解を得ることも必要となるでしょう。
ある程度決まった内容のお葬式はあっても、全く同じお葬式にはなりません。
音楽葬を希望する時は、葬儀社との事前相談は必須になります。
信頼のできる葬儀社を選んでおきましょう。
家族で納得のいくお葬式をするために、しっかりと準備をしましょう。
この記事を書いた人
新井 実来(あらい みく)
私らしくご家族に寄り添う
人と話すことが好きなので、就職活動では接客のお仕事を探していました。
正直、葬儀という選択肢はなかったのですが、たまたま面接を受けた東京葬儀のお話しを聞いていくうちに考え方やこだわりに共感し、働くことを決めました。
本当にゼロからのスタートでしたが、得意のコミュニケーションでご家族様の為にできることをしっかりとやっていこうと思います。
心に残ったこと
ご家族様とお葬式の打ち合わせをしている最中、故人様への想いに感情移入してしまい、涙を流してしまったことがありました。
お葬式後にいただいたご家族様からのお手紙には「新井さんが泣いてくれたおかげで私たち家族も泣いて、感情をしっかり出すことができました」と書いてあり、とても嬉しかったです。
出身:北海道帯広市
趣味:カメラ
好きな映画:「花とアリス」
好きな音楽:絢香、森高千里