お坊さんを知ろう!
お葬式には、多くの人が関わります。
見送られる人(故人)、その家族、親戚、参列者、お坊さん、葬儀社など、、、
その中でも、今回は重要人物の一人「お坊さん」について知ってもらいたいことをまとめてみました。
「先祖代々の付き合いだから、、、」と無関心にならないでください。
安心して納得できるお葬式をおこなうためにも大切なことですよ。
早速、見ていきましょう。
トラブルに巻き込まれないために
お葬式で「お坊さん」に来てもらう方法は大きく2つあります。
①付き合いのある「菩提寺(ぼだいじ)」を呼ぶ。
②葬儀社に手配してもらう。
以上です。
どこがトラブルを引き起こす原因になりえるのか?
それは「菩提寺」です。
実際におきたトラブルは後ほどご紹介します。
まずは、「菩提寺」ついて知りましょう。
菩提寺って何?
「菩提寺」、、、あまり聞きなれない言葉です。
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菩提寺(ぼだいじ)は、代々その寺の宗旨に帰依して、(先祖の)位牌を納めてある寺
(ウィキペディア参照)------------
つまり、お墓を管理してくれている昔からの付き合いのあるお寺のことです。
どういったときにお世話になるのかというと、
1)お葬式
2)法事(お盆の法要など)
3)お墓の管理(お墓参り)
4)除夜の鐘つき・初詣
こうしてみると普段の生活の一部になっている部分もあります。
「菩提寺」との付き合いは「お葬式だけじゃない」と頭の隅に置いておいてください。
ちなみに、菩提寺のいる家のことを「檀家(だんか)」といわれてます。
時代は変わる
近所付き合いも減り、核家族化が進んだことで他者との関係性は変化しています。
「菩提寺」との付き合い方も、その影響を受けている一つといえます。
お葬式でしか会うことのなくなった「菩提寺」との良好な関係を築くことは非常に難しいです。
先祖代々の付き合いがあると、盲目的に付き合ってしまいがちです。
しかし、自分だけじゃなく自分の子や孫にも引き継がれていく関係性です。
この機会に、「菩提寺」との付き合い方をあらためて考えてみましょう。
実例トラブル集
トラブル① 高額な「お布施」を請求された!
これは、本当に多くの人から聞きます。
以前【あの人らしいお葬式~自分で戒名つけました!~】の記事でも触れました。
「菩提寺といってもお葬式でしか会わなくなった「お坊さん」に戒名代をふくめ100万円以上請求された」
菩提寺との希薄な関係性がよくでている例だと思います。
トラブル② お墓に入れてもらえない!
これは、「高額なお布施」を避けるため「お葬式に菩提寺を呼ばなかったこと」が原因で納骨をさせてもらえなかったトラブルです。
最終的には、納骨することができたそうですが、「戒名の付け直し」などで時間と手間だけではなく、余計なお金もかかってしまいました。
トラブル③ 横柄な「菩提寺」こんなお葬式望んでいなかった
「菩提寺」と「檀家」の関係は、「お墓を管理している人」「管理をお願いしている人」です。
先祖代々の付き合いも相まって、主従関係のように勘違いしている菩提寺がいます。
決められたお葬式の時間ギリギリにやってきて、予定したお経時間より長くお経をした結果、家族と故人の最後の面会時間がなくなってしまいました。
これは、葬儀社として、許せない出来事でした。
トラブル④ お葬式に来ない!戒名だけFAXで送ってくる菩提寺
県外で、遠方のためお葬式に来られない菩提寺は確かにいます。
しかし、このケースは同じ県内にいるにも関わらず「忙しい」「予定が合わないので戒名だけFAXします」「戒名代は振込みで結構ですよ」という簡素な対応でした。
菩提寺の役割を果たしてもらいたいです。
先祖とのつながりがある菩提寺だからこそ、お金ではなく、人と人のつながりを大事にしてほしいです。
まとめ
菩提寺への「費用」で納得できないお葬式をするのはもったいないと思います。
私からオススメすることは、
「菩提寺の提示する金額に納得がいかないのであれば、キチンと言う」
端的に言えば、ケンカになってもいいので言いたいことは言いましょう。
その時、心強い味方になるのが、葬儀社です。
心から納得できるお葬式ができることを願っております。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事を書いた人
木南 健(きなみ たけし)
後悔を残さない最期を
数年前に父が急死した際、今の仕事に就いていればどれだけ母や兄妹の支えになれたのだろうと考えることがあります。
過去は変えることはできません。
あの日、抱いた悲しみや不安の根底にあったものは父をしっかり送ってあげたいという想いです。
同じように、大切な人との別れによる「悲しみ」「不安」を抱く方々の支えとなり、その根底にある「大切な想い」を形にするお手伝いができればと思っています。
心に残ったこと
まだ駆け出しの新人だったころ、お葬式が終わった後、喪主様に笑顔で力強く握手をされたことです。
期待にお応えできたんだと言葉以上に感じることができ、とても嬉しかったです。
出身:岡山県岡山市
趣味:弓道、読書
好きな映画:「サトラレ」
好きな音楽:BEGIN