【お葬式の得する知識】エンバーミングってなに?
あなたはエンバーミングという言葉を耳にしたことがありますか?
あまり耳なじみのない言葉ではないでしょうか。
エンバーミングとは亡くなった方のお身体の、状態変化を防止する為の1つの方法です。
処置の方法はお身体の血液を抜きます。
そしてその代わりに専用の防腐剤を注入します。
この処置はエンバーミングの免許を持った「エンバーマー」がおこないます。
アメリカでは一般的な処置ですが、日本ではここ数年で広がってきました。
エンバーミングの始まりや、一般的な「ドライアイス」での処置との違いをご説明していきます。
エンバーミングを選ぶ人は増えてきていますが、その価値を知らないと選ぶということは中々できないと思います。
エンバーミングを知識として知って頂き、身内の万一の際に選択肢が広がる切っ掛けになればと思います。
この記事を読んで、より詳しく知りたい方はこちらまで【東京葬儀】
エンバーミングの目的と歴史
エンバーミングはお身体に防腐処置をして、生前の綺麗な姿のまま且つ長期的にお休みいただく事が可能になる処置です。
海外の土葬文化が一般的な国では、感染症の蔓延を防止する目的もあります。
エンバーミングの始まりは、人体における解剖学の研究の為の保管が目的でした。
その研究に取り組んだ人物の中に、あの「モナ・リザ」や「最後の晩餐」で有名な「レオナルド・ダ・ヴィンチ」もいました。
歴史が変わるにつれて、エンバーミングを行う目的や需要が変わってきました。
その代表的な変化が「戦争」です。
戦死した兵士を遠い故郷へ返さなければいけない状況から、エンバーミングの必要性が急激に高まり、エンバーミング技術の向上にも繋がりました。
ドライアイスでの一般的な処置
一般的にお亡くなりなると、ドライアイスをお身体にあてて処置をします。
人は亡くなった瞬間からお身体の変化が始まります。
変化のスピードや変化の仕方は、生前に投与されていたお薬や年齢などにより人それぞれです。
お身体にドライアイスを当てることにより、その変化を多少遅らせる効果があります。
例えば、ご自宅でのご安置の際、お身体に直射日光が当たらないようにし、クーラーで常にお部屋を冷やしている上にドライアイスの処置をします。
その場合、もちろん個人差はありますが、平均的に約3~4日迄お身体の見た目の変化は少なくお休みいただく事も可能です。
お棺にご納棺した場合、多少お身体の保冷効果が高まる為、変化のスピードをより抑えられます。
更に安置所と言われる故人様専用の冷蔵施設で、お休みいただいた場合変化のスピードを更に抑えられます。
始めからご安置所の冷蔵施設でお休みいただいていた場合、平均的に1週間前後は変化なくお休みいただけるケースが多いです。
エンバーミングで可能になる事(メリット)
お身体の良好な状態を約1か月維持できる効果があります。
その間、ドライアイスの処置の必要がなく、ご自宅でお休みいただく事が可能です。
また、感染症をお持ちの方で、最後お身体に触れることが来ない方でも、エンバーミングを行うことでお身体に触れることが出来るようになります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
故人様の最期に見たお顔が一番印象に残ると言われています。
都内のお式場予約の平均待ち日数は、3~4日長い時で1週間、地域や時期によっては2週間以上お待ちいただく事もあります。
長期にお待ちいただく形になった場合、エンバーミングという選択肢も考えてみてはいかがでしょうか。
この記事を書いた人
米田 可南子(よねだ かなこ)
私も遺族だったことを忘れない
私も自身の経験から看病の疲れや、葬儀の不安というのはよくわかりますので【ご家族様の立場に立つ】ということを心がけています。
しかし、中には、故人様を賑やかに送ってあげたいなど様々なご家族様の想いがありますので、自身の経験以外でもご家族様の想いに応えるために【コミュニケーション】という部分も大事にしています。
心に残ったこと
ご家族様は悲しみや不安の中でお電話をしますので普段から電話でのお話は相手の感情を汲み取ることを心がけています。
電話でお問い合わせいただいたご家族様から「米田さんと電話をして、絶対に東京葬儀さんにお願いしよう!と思えたわ」と言っていただけたときはとても嬉しかったです。
出身:高知県高知市
趣味:旅行、スポーツ観戦
好きな映画:「ルビー・スパークス」
好きな音楽:YUKI