【東京葬儀】「ちょうどいい家族葬」専門店

【疑問】最近増えてる無宗教で一日葬ってどんなことするの?

最近、「一日葬ってできますか?」というお問合せが増えてきました。

これも社会に一日葬が認知されてきた証拠なのでしょう。

今までのお葬式は、夜におこなう「通夜」と火葬日におこなう「告別式」の2日間が主流でした。

参加される人の縮小に伴い、通夜も告別式も同じ顔触れが集まることが多くなりました。

こうした状況で、一日葬が多くなることは必然的なことのように思えます。

プラスして、お坊さんを呼ばない無宗教葬の相談も多くなりました。

家族から、「一日だけで見送る無宗教葬は、あっさりし過ぎますか?」と聞かれます。

私は、「そんなことありませんよ」と思い出に残っている後藤様(仮名)のお葬式を例にいつもお話させていただいてます。

後藤家の無宗教一日葬① 打ち合わせ


「家族親族のみで無宗教の式をしたい」

後藤様のご要望は、当初これだけでした。

生前、お母様とお葬式のことを話し合ったことがあって、

「私が死んだら、坊主なんかいらない、辛気臭いのはイヤ、無宗教でやって」

と言われていたそうです。

後藤自身もそれには賛成で、無宗教での式を望んでいました。

ただ、「何をどうすればいいのか分からない、何もしないのはさみしすぎる」ということでした。

ここからが、担当プランナーとしての腕の見せ所です。

まず私は、お葬式のことは一旦置いといて、お母様の趣味や家族の思い出を聞くことに注力しました。

故人様の趣味は家族旅行だったそうです。

お盆やお正月に親族で集まり、皆で食事するのをとても大事にされていた方と伺いました。

多くの写真がデジカメに残っており、それを見せてもらいながら後藤様は「これはあの時の・・・、それは2年前のお正月で・・・」と思い出話しが尽きませんでした。

ここで私は、スライドショーを提案しました。

プロジェクターを用意し、スライドショーを全員で見てもらいながら、場面ごとに後藤様の説明をはさんでもらう形式です。

人とのつながりを大切にしていた母を送るにはピッタリだと後藤様にも快諾していただきました。

早速、写真の選定を始めました。

内容を詰めている最中に後藤様が、「2日間同じことをするのは、くどくないですか」と言われました。

私は、「1日目は、ご親族をお呼びせず、家族だけでスライドショーの練習も兼ねてゆっくりしましょう。2日目にお披露目する一日葬にしましょう。」と提案しました。

それを聞いて後藤様の不安も亡くなった様子で、その後の打ち合わせはどんどん決まりました。

後藤家の無宗教一日葬② 告別式前日

17:00式場に到着した後藤様家族を出迎えたのは、式場全体に飾った花とお母様、そして巨大スクリーンでした。

早速、後藤様と式場内の花とスクリーンの位置を入念にチェックし、明日の告別式に向けて準備をおこないました。

スライドショーの上映は、後藤様の説明に家族から笑いやツッコみが入りながらの打ち合わせとなりました。

式をおこなわない分、ゆっくりとした時間が流れていました。

後藤家の無宗教一日葬③ 告別式

式当日、約20名の家族親族が集まりました。

親族は、線香もない、お坊さんが座る席もない、代わりにあるのはお葬式には見慣れない大きなスクリーンがあることに困惑していました。

司会より「本日の告別式は、故人の希望によりお坊様をお呼びしない無宗教でのお別れ会をいたします。皆様、スクリーンをご覧ください。」の声と同時にお母様が好きだった音楽が流れ始めました。

スクリーンには、故人の生前の姿が映し出されました。

後藤様のナレーションが入りつつスライドショーは流れていきました。

ご親族の間からも「あの時の・・・、あれは・・・」と思い出に花が咲いていました。

そこには、最初に聞いた「辛気臭い式はイヤ」というお母様の要望に沿った空間が広がっていました。

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回の無宗教葬は、ほんの一例に過ぎません。

家族だけのゆっくりとしたお別れの時間と皆でお見送りをする時間、両方を叶えるのに後藤様のケースはぴったりでした。

家族の数だけ多種多様な式はおこなえます。

現実問題は、プランナーがどこまで希望要望を引き出せるかによります。

一見、突拍子もない要望も全力で叶えられるプランナーとしてやっていきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事を書いた人

木南 健(きなみ たけし)

後悔を残さない最期を

数年前に父が急死した際、今の仕事に就いていればどれだけ母や兄妹の支えになれたのだろうと考えることがあります。
過去は変えることはできません。

あの日、抱いた悲しみや不安の根底にあったものは父をしっかり送ってあげたいという想いです。

同じように、大切な人との別れによる「悲しみ」「不安」を抱く方々の支えとなり、その根底にある「大切な想い」を形にするお手伝いができればと思っています。

心に残ったこと

まだ駆け出しの新人だったころ、お葬式が終わった後、喪主様に笑顔で力強く握手をされたことです。

期待にお応えできたんだと言葉以上に感じることができ、とても嬉しかったです。

出身:岡山県岡山市

趣味:弓道、読書

好きな映画:「サトラレ」

好きな音楽:BEGIN