【東京葬儀】「ちょうどいい家族葬」専門店

家族葬について⑥:「家族葬」の本音

「家族葬」についての宗教者や葬祭業者の見解について、傾向と概要をご紹介します。

実際に「家族葬」を行ったご遺族の声に多いものもご紹介します。

当事者の意見は、検討の際のよい参考資料です。

「家族葬」についての宗教者の意見

「家族葬」に関して、仏教、神道、キリスト教など、各宗派の様式を用いるのは、小規模であることと矛盾しません。

「家族葬」は主に会葬者の人数により分類する「規模による分類」だからです。

ですが、この表面的な「規模の分類」のなかに、核家族化と家督の後継者の不足、死生観の変化が含まれています。

さらに「葬儀」自体の価値観の変化、「死と別れの現場でなにを重要視するか」などの変化が密接に関わります。

過去、バブル期には、葬儀は「社会的な業績を外部に示すもの」としての役割が過剰になり、豪華で大規模な祭壇、調度や式次第がもてはやされました。

その結果、形骸的な儀式に家族やゆかりの方々が取り残されるケースが多くありました。

現代の「家族葬」や「小規模葬儀」の流行は、「形骸的な葬儀はしたくない」「故人と近いかたちで、お別れのときを過ごしたい」という後悔の反動である部分もあります。

「家族葬」では、公的な拘束力が弱くなりますから、あまり宗教を重視していないご家庭の場合には、「宗教者は我が家の葬儀には必要ない」と考える場合も出てきます。

その流れについては、宗教者の間では、危機感を持っている方もいらっしゃいます。

「宗教はたんなる形骸ではない」と、もともと持っていた役割、大切な方の死を乗り越えてゆくために有用な部分が、継承されない可能性があるという危惧です。

これは、むしろ「無宗教式」を安易に選択することへの危惧といえましょう。

「家族葬」では「宗教を手放すこと、考慮しないこと」に対する、ハードルが低いです。
確固たる信念を持って「無宗教式」を選ぶご家族もいらっしゃいます。

ですが、そうではないご家族も多いです。

なんとなく宗教に(たとえば仏教に)たよるのはいやだ、戒名などはもったいない、などの理由で、無宗教にするのはどうか、と言う見解です。

実利的な面ではなく、ご遺族の悲しみをうけとめるしくみとしての宗教がないことは、後々ご遺族が困るのではないかと言う配慮でしょう。

葬儀の宗教儀式や法事などの「型」が、死者と生者の関係をつなぎなおす「葬儀」や「供養」の場で、多くの面倒ごとや葛藤を減らしてくれることは多いのです。

「家庭葬」にともなう「宗教の有無」も、メリットとデメリットの検討がよい結果を生みます。

無宗教化による「僧侶の派遣」

昨今、「家族葬」プランの普及に伴い、小規模化の流れのなかで「葬儀会社からの僧侶の派遣」も始まっています。

今後のお付き合いなしでお布施も定額制のものなどがあります。
葬儀における「宗教関連の会計の不明瞭さ」にたいする反発もこの動きを促進する要素です。

この点については、宗教者の間で意見が分かれているようです。

「家族葬」で宗教者を呼ぶ場合、お付き合いがある寺院、神社、教会があれば、かならずそちらに話を通すのが、その後の供養の便宜も考えると良い方法と言えます。

地理的事情などで、別に宗教者を派遣してもらう場合も、話が通った上で、宗旨・宗派が同じところからであれば問題がない場合もあります。

仏教では、立場上、宗旨・宗派が違う場合、菩提寺に受け入れられない場合が多いです。

キリスト教では、遠隔地で臨終のときを迎えた場合の、宗旨・宗派が同じ宗教者の手配は異例ではありません。

まずは、お世話になっているところに連絡を入れましょう。

「家族葬」についての葬儀社の本音

「家族葬」に限らず、葬儀の会葬者数は減少し、種別を問わない葬儀全般について規模が縮小する傾向にあります。

「家族葬」で、総額が「一般葬」に比べて安くなる場合、減った費用は「飲食費」「返礼品費用」など、葬儀社の収入には影響が少ない部分が大きい場合が多いです。

つまり、「家族葬」であれ、「一般葬」であれ、一回の葬儀での葬儀社の収入はあまり変わらないのが現状です。

小規模葬儀は、大規模葬儀にくらべ、人員を少なくできますので、労力の割に収入が大きい葬儀と考えることもできます。

ですが、そういう点を理由にプランをすすめることは少ないようです。
葬儀社のブログなどでは、「小規模で安ければよい葬儀」ですとか、「家族葬」であればよい葬儀という意見は非常に少ないです。

葬儀の個人化のメリットを踏まえたうえで、従来の規模の葬儀のメリットも考えるほうが、良いお見送りになるという見解をとる記述は多いです。

葬儀を依頼する消費者(喪主など葬祭主催者)としては、選択の際に適切なアドバイスを受けられる状況と考えて良いでしょう。

「家族葬」「一般葬」とわけずに、もっともご家族に適したプランを提案したいと考えている、葬儀社、葬儀担当者は多いです。

また、予算や事情が限られたなかでも出来るだけ良いお別れになるようにと、模索や努力をしている葬儀社も多いです。

「家族葬」と言う分類は、もともと葬儀社が提案しやすい分類として考え出したものですので、「家族葬」が普及することに関して、業界全体の流れとしては好意的です。

変わり行く世間の価値観や家族構成への対応の一環として考えられたものが「家族葬」です。

現状では、「家族葬」自体については、業界での統一見解はなく、過渡期といえるでしょう。

「家族葬」という言葉の意味はいろいろですので、どういう考えかたで行っている業者か、その考え方が、葬儀を依頼したご家族に合うかで、大きく満足度が変わってきます。

ホームページなどでは「小規模葬儀」や「家族葬」のプランが林立していますので、個別化のために各社で特徴を持たせて、多様化するニーズに応えようとしています。

見積もりは何社かみてから、要望に対する回答が具体的で明快なところ、厳しい場合でも要望をくもうとする姿勢があるところを選ぶといいです。

特に「家族葬」に関する見解を明確にしているところを選ぶのがいいでしょう。

「家族葬」に関する葬儀社の見解が統一化されていませんので、プラン内容、カスタマイズできる範囲を確認するのはもちろんです。

家族や身内で見送る葬儀で何を重視するかについて、担当者に質問して考え方を聞きましょう。

葬儀社の持つ「思想」はどんなサービスを提供するかと直結しています。

ご家族の方針とマッチした葬儀社や担当者なら、よりよいお別れにつなげやすくなりますし、相談もしやすいでしょう。

「家族葬」についての遺族の声

「家族葬」を出されたご遺族の、実際の感想はどういうものでしょう。

ネット上にはさまざまな「ご遺族の声」が掲載されています。

「家族葬」を選んだ理由

「家族葬」を選んだ理由から上げてみましょう。

負担軽減を理由とするのは、スタンダードな良く見かける理由です。
「故人の生前からの希望」「突然の逝去だったので余裕がなかった」「闘病後の逝去で看護による疲労がひどく、会葬者に対応できない」などです。

葬儀社の「家族葬」の紹介ページでのメリットと合致するものもスタンダードです。
「親しい人々と、故人の時間を大切にしたお別れがしたい」「少しでも長く故人と一緒にいたい」と言うものも多いです。

この種類の理由には「以前に主催した葬儀が不満だったので」というものがだいぶ多いです。

ご父母を別々に送られた場合などで、「打ち合わせと決め事、対外的な対応に時間をとられ、故人のそばにいられなかった」などのケースです。

その後悔を繰り返したくないので「家族葬」を選ばれているようです。

生前にご本人が決定した場合には「予算と手間を抑え、残された遺族に負担をかけたくない」と言う理由が多いです。

「家族葬」を行ってみて

では、実際に「家族葬」を行ってみた感想はどうでしょうか。

「家族だけでよかったけれども、見送りがあってもよかった」と少しさびしい思いをされた方もいらっしゃるようです。

良かったことでは
「通夜と告別式の参列者が同じなので、対応の手間なくゆっくりお別れできた」
「闘病で疲れた家族を衆目にさらさずにすみ、ほっとしている」
「気を遣うことがなく悲しむことができた」
などがあります。

対外的な対応がないことのメリットを挙げている場合が多いです。

葬儀に参加して欲しい方以外の対策がきちんとできている場合、少人数での葬儀の良い点がいかせる葬儀になります。

故人の対外的活動が活発だった場合に、「対外的対応」が万全ではなく大変だったという声が見受けられます。

「家族葬と伝えたが、多くの方に伝わって会葬者が多くなった」など、当日に不測の事態では、断らずに対応することになったそうです。

葬儀の後は四十九日ごろまでは弔問客の対応がある場合が多いようです。
「家族葬」での、対外的連絡の重要性がわかるエピソードです。

「家族葬」では、職場やご友人の人脈だけではなく、ご近所への対応をどうするかも、抜けてしまいがちですが、当日の葬儀への影響が大きい検討事項です。

「しばらくは文句をいわれることになった」場合もあるようです。

顔を合わせる機会は、ご親類の方よりご近所の方が多いですので、しっかり考えておくに越したことはありません。

費用については、「安くなるというほどは安くならなかった」と言う感想と「予算内でおさまり満足」と言う感想が両方あります。

「葬儀本体」のプラン次第の部分と、「安さ」を期待したかどうか、で感想が違ってくるようです。

「ある程度はかかったので、安いというほどではなかったけれど、いい葬儀になったので満足」と言う声もあります。

「葬儀は見送る人数ではなくて、見送る側の気持ち次第」という感想も見受けられます。

こちらは、葬儀社の方のブログなどでも、実体験を踏まえたうえでの感想として書かれていることがあります。

この記事を書いた人

木南 健(きなみ たけし)

後悔を残さない最期を

数年前に父が急死した際、今の仕事に就いていればどれだけ母や兄妹の支えになれたのだろうと考えることがあります。
過去は変えることはできません。

あの日、抱いた悲しみや不安の根底にあったものは父をしっかり送ってあげたいという想いです。

同じように、大切な人との別れによる「悲しみ」「不安」を抱く方々の支えとなり、その根底にある「大切な想い」を形にするお手伝いができればと思っています。

心に残ったこと

まだ駆け出しの新人だったころ、お葬式が終わった後、喪主様に笑顔で力強く握手をされたことです。

期待にお応えできたんだと言葉以上に感じることができ、とても嬉しかったです。

出身:岡山県岡山市

趣味:弓道、読書

好きな映画:「サトラレ」

好きな音楽:BEGIN